読む前に!結論
- この記事は、ヴィンテージシャツの年代を簡単に判別するための襟の特徴をまとめています。
- 実際、年代判別は、襟やタグ、ボタンや素材で総合的に判別しますが、襟だけで、大まかな年代が分かりますので、チェックしてみてください。
- これを見ると、ヴィンテージの年代物を狙って買うことが出来るようになります。
ヴィンテージシャツの年代判別法

40年代(40's)
40年代の特徴は、外に向かって弧を描く鋭角の襟先です。
この襟を『ロングポイント』と呼びます。
時代背景
- 第二次世界大戦
- ズート文化
- ビバップ、リズムアンドブルースの誕生

50年代(50's)
50年代の特徴は、トップボタンを外すと開襟になります。
この襟を『オープンカラー』と呼びます。
また、40年代と比べると、襟先が短くなります。

ディテールに細かい違いがあり、トップボタンを紐のループで留めるデザインが多く見られます。
シャツを中に入れて着るのが一般的なので、着丈が長いシャツが多いのも特徴の一つです。
時代背景
- ロックンロールが誕生
- ハード・バップとアイビールックの流行
- 冷戦
- 数々の映画スターが生まれる

60年代(60's)
60年代の特徴は、襟は、細く小さくなります。
襟先は90度に近い角度となり、シンプルな印象を受けます。
この頃から、シャツの襟の形を綺麗に整えるため『襟芯』が入ります。


『3点留め』と呼ばれる襟裏にもボタンダウンが付くシャツも60年代に多く見られます。

60年代は、サイズ感もややタイトになり、箱のような綺麗なシルエット『ボックスシルエット』が流行りました。
時代背景
- ビートジェネレーションとカウンターカルチャー
- アメリカのヒッピーとロンドンのモッズ
- ビートルズやボブ・ディランの活躍

70年代〜(70's〜)
70年代の特徴は、40年代の襟を彷彿とさせる長く大きな襟へと戻ります。
外側に弧を描いた40年代に対して、直線的なのが70年代です。
とにかくド派手な印象を与えます。
長く大きな襟なので、襟芯も、ほぼ入ってます。
時代背景
- アメリカ経済の失速
- ヒッピーとサイケデリック
- ロンドンから生まれたパンク
ビンテージの年代の見分け方のまとめ

まとめ
- 4パターンの襟を覚えるだけで、簡単にある程度の年代判別が出来る。
- 襟の形には当時の流行や時代背景が反映されていることが多い。
- ディテールにも注目するとより、買い物やファッションを楽しめる。
特に歴史が好きな方や、洋服が好きな方は、この年代は、こういう時代背景の影響を受けたデザインなんだなと。
納得する部分があり、面白いですよね。
シャツ1枚で歴史を感じるのも、1つの洋服の楽しみ方かなと思います。
せっかくなので、一度、自分が持っているシャツで年代判別してみましょう。
お宝ヴィンテージシャツつかればいいですね。