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『VANS』の歴史を駆け足で振り返ろう

17/02/2021

tar

●アメカジ歴15年
●174cm
●着用イメージやサイズ感の参考に。
●実際に使用して、良かったものを記事にしています。

今回は『VANS(ヴァンズ)』です。

元々はスケボー用のスニーカーとして生まれたVANSですが、今では、誰からも愛されるスニーカーとして、世界中の人々から支持されているブランド。

VANSの歴史

非効率な『ヴァンと仲間達』

1966

ポール・ヴァン・ドーレン氏が友人と一緒にカリフォルニアの小さなスニーカーショップを始める。

そのスニーカーショップの名前は、『VANS』

『VANS』という名前の由来は、『ヴァンとその仲間達』の意味です。

このショップの変わったところは、来店客からオーダーを受けて製作する受注生産だったところ。

当時は、スニーカーの受注生産が珍しく非効率だと言われていました。

若者達からの注目

1970

しかし、頑丈なアッパーとグリップ力の強いソールがスケートをする若者達から注目され、1970年代には、スケートボード用のスニーカーとして定着していきました。

カリフォルニアに店舗を拡大

1980

その後もスニーカーの売れ行きが好調だったバンズは、1980年代にはカリフォルニアに70近い数のお店をオープンします。

経営破綻し、民事再生適用へ

1984

経営が好調だったVANSは、経営破綻となります。

理由は、店舗を拡大し過ぎたことが原因で経営が悪化したからです。

裁判所はポール・ヴァン・ドーレンが社長として戻ることを条件に、民事再生法を適用

当時、社長に戻ったポール・ヴァン・ドーレンは全ての従業員に言いました。

『これから3年間は昇給はないかもしれないが、すべてにおいてコストダウンをしなければいけない。しかし、Vansのシューズのクオリティは決して落としてはいけない』

世界に事業展開

1987

社長復帰後、わずか3年でVANSは1200万ドルの負債を完済。

その後、VANSは世界に事業展開します。

日本に上陸
1994

日本に上陸。販売権はABC-MARTが取得しました。

現在VANSは、世界一の規模を誇るスケートカンパニーとして世界に認められ、老若男女問わず多くの人々に愛用されています。

基本の種類

『オーセンティック(AUTHENTIC)』

VANSの中で1番歴史のあるモデル『オーセンティック(AUTHENTIC)』

1966年に販売されたモデルですが、今なお人気があり、定番モデルとして親しまれています。

当時はまだモデル名は付けられていませんでしたが、ドーレン氏はオーセンティックをベースモデルに、受注生産していました。

『エラ(ERA)』

1976年に販売されたモデル『エラ(ERA)』

エラが生まれたきっかけは、のちにスケート界のレジェンドとなるトニー・アルバステイシー・ペラルタといったスケーターがオーセンティックの履き口に綿入りのパッドを入れ、カラーを変えるなどのカスタマイズをしたことから。

これが当時のスケーターの間で話題となり、彼らが手を加えた仕様をベースに、開発されました。

今では バンズの定番となった『OFF THE WALL』のロゴマークもこの頃デビューしました。

ちなみにキャッチフレーズである『OFF THE WALL』の意味は、『風変わり』『型破り』という意味が込められています。

『OFF THE WALL』の由来

  • 当時の受注生産がスニーカーとしては『風変わり』だった。
  • トニーアルバがVANSを履いて、彼にしか出来ないトリックを決めた。

    など諸説あります。

『オールドスクール(Old School)』

1977年に販売された『オールドスクール(Old School)』

波を連想させるような曲線による美しいライン『ジャズ・ストライプ(jazz stripe)』別名『サーフライン』とも呼ばれるアイコンが初めて施されたモデル。

『ジャズ』という愛称で支持されました。

波のような美しい曲線が、実はポール氏の落書きがきっかけで生まれたという都市伝説があり、当時のスケーター達を魅了したモデルです。

VANSのなかでも、オールドスクールは耐久性を上げるために初めてレザーをアッパーに組み込んだ新しいタイプのスニーカーとして販売されました。

オールドスクール発売当初のデザインは、トゥ、アッパー、シューレース部分など現在のそれとは大きく異なります。

よりスケートに対応できるように、トリックがしやすいように、スケーター達が履きやすいようにファンの要望に応える形でデザイン面でも機能面でもモデルチェンジを重ねて現在の型にいたります。

tar

歴史に裏付けられたデザイン機能美は、伊達じゃないですね

『スケートハイ(sk8-HI)』

1978年に発表された『sk8-HI』

ジャズストライプを使用したスニーカーのセカンドモデルとしても注目されました。

sk8-HIはスケーターのために作られたスニーカーといえます。

ハイカットにすることにより、スケーターの足首を保護することが出来ます。

また、衝撃を吸収するために、ハイカット部分には綿を詰めるなどの工夫がされています。

tar

ちなみにモデル名が『sk8』と表示されるのはスケートの発音が数字の8に似ているためです。

『クラシックスリッポン(classic slip-on)』

1979年に販売された『クラシックスリッポン(classic slip-on)』

『すぐ履けてスケボーができるシューズ』というコンセプトで開発され、スケーターやBMXライダーから熱狂的に支持されたモデルです。

ちなみにエイミー・ヘッカーリング(Amy Heckering)監督の映画『初体験 リッジモントハイ(Fast Times at Ridgemont High)』がヒットした影響からチェッカーボードのスリッポンが世界的に人気が拡大しました。

スリッポンのデザインは、映画の影響からチェッカーフラッグ柄が人気があり、他にも有名アートを1面にデザインしたスニーカーなど沢山の種類があります。

雰囲気がお洒落で、着こなしもカッコいいです。

tar

世界で一番スリッポンが似合う男を見たいならこれかもしれない。

今、これだけは抑えたい

販売当初から変わらないデザインとスケートボード業界から一目置かれるVANS。

バンズのすごいところは、40年以上も前にリリースされたこれらのモデルが、全てがいまだに売れ続けている所です。

スケーターだけでなく老若男女に幅広く受け入れられていることも、街中を歩けばすぐ分かります。

そんなVANSの中でも特におすすめなのがこちら。

『VANS VAULT LINE (ヴォルトライン)』

VAULT LINEとは、2003年に誕生したVANSの新しいシリーズです。

VANSのデザインや柄、生地を再構築し、よりファッションを楽しめるようにこだわったVAULT LINE。

VAULT LINEを取り扱えるショップは世界全体で150店舗以下に抑えられていて限定性が高いです。

このシリーズはとにかくカッコよくて、お洒落。

金額も、他のVANSのスニーカーとあまり変わらない所も嬉しい。

他と差をつけたい方は、おすすめです。

tar

ネットにも限りはありますが、流通してました。

おすすめの映画

VANSが流行っていた当時の雰囲気を味わいたい方は、映画『ロード・オブ・ドッグタウン』がおすすめです。

当時、西海岸ベニスビーチ付近で、活動していた『Z-BOYS』と呼ばれるスケート集団の話です。

tar

Z-BOYSカッコ良すぎてしびれますよ。

VANSには、まだまだおすすめしたいスニーカーやアパレルなどありますので、また深掘りして紹介していこうかと思います。

以上、VANSでした。

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