定番のPT20はディッキーズ874と似ていることから、よく比較されるワークパンツです。
パッと見ると、一緒ですがよく見ると違いがあります。
今回は、画像付きで分かりやすく比較してみたので参考にしてみて下さい。
この記事の内容
- そもそも何故、比較されるのか?
- レッドキャップ(RED KAP)とディッキーズの比較
- まとめ
そもそも何故、比較されるのか?
それは、どちらもワークパンツが有名なブランドで、歴史的な背景やパンツのディテールが似ているからです。
似ていると言われている部分にも、もちろん違いがあります
何故、比較されるのか?
- どちらもワークパンツが有名なブランドで、パンツのディテールや歴史的な背景が似ているから
定番のPT20とディッキーズ874の比較
PT20と874を以下の項目で比較
- 生地の種類、厚み、表面加工
- サイズ感
- フロント留め具
- ベルトループ
- サイドポケット
- 縫製
- カラー展開
- 歴史的背景
比較その1 生地の種類
両ブランドとも同じ生地でT/Cツイルで出来ています。
T/Cツイルとは?
- テトロン(ポリエステル)とコットンが混紡した素材
- ポリエステル:通気性、速乾性、シワになりにくい
- コットン:しなやかさ、耐熱性、安価
レッドキャップPT20とディッキーズ874も、ポリエステル65%コットン35%の比率で作られています。
この比率は、洋服にとっての通気性や耐久性のバランスが良くて、黄金比と呼ばれています。
生地の種類
- 両ブランドとも同じ生地(T/Cツイル)で出来ている
比較その2 生地の厚み
続いて生地の厚みですがレッドキャップは、7.5オンスでディッキーズは、8.5オンスです。
生地の厚み
- レッドキャップPT20:7.5オンス
- ディッキーズ874:8.5オンス
ディッキーズの方が分厚い為、耐久性がありますね。
比較その3 生地表面の加工
PT20の生地は色持ちが良く、汚れに強く、吸湿発散性に優れるタッチテックステクノロジーが採用されています。
柔軟な生地なので、購入してすぐにでも動きやすいのが特徴です。
一方、ディッキーズはスコッチガードと呼ばれる、優れた撥水性、防汚・型崩れ防止の効果がある生地を採用しています。
874の購入時は、生地がパリパリなってるので柔らかく履きたい方は何度か洗濯をする必要があります。
生地の表面加工
- PT20・・・タッチテックステクノロジー(購入時も柔らかい)
- 874・・・スコッチガード(購入時は、固めでパリパリ)
正直、違いは分からんです。
比較その4 サイズ感
一見、分かりにくいですが、PT20の方が874より太いサイズ基準で作られています。
その為、サイズ感はレッドキャップPT20の方が太い印象を与えます。
W30のPT20とW32 の874を重ねて撮影すると、PT20の生地が見えているので、W30のPT20が太めの作りだと分かります。
太いので履き心地で言うと、レッドキャップの方が履きやすくて、動きやすいです。
動きやすさを重視する自動車整備士に選ばれるのも分かる気がしますね。
サイズ感
- PT20の方が太い基準で作られている
比較その5 フロント留め具
PT20はボタン式です。
一方、874がフック式です。
フック式だとベルトでウエストを閉めた際にフックが緩む時があります。
見た目的には、ベルトで隠れるのでそこまでこだわらなくていいのかなと思います。
まーどっちが好きかと聞かれると、ボタン式が好きですが。
フロント留め具
- PT20:ボタン式
- 874:フック式
比較その6 ベルトループ
PT20のベルトループは、一般的な縦幅と横幅なので問題ないです。
一方、874のベルトループはかなり縦が狭いです。
縦の長さが約3.7㎝なので、お気に入りのベルトが入らない可能性もあります。
さらに、横幅は約3㎝と広めなので、小さめのキーリングだと画像のように超不細工になります。
個人的に1番の違いは、このベルトループかなと思います。
ベルトループ
- レッドキャップPT20→一般的なベルトループなので問題なし
- ディッキーズ874→狭い為、注意が必要
比較その7 サイドポケット
PT20は、斜めポケットです。自然な感じで手が入れやすいです。
一方、ディッキーズ874のポケットは垂直になっており、ポケットが見えにくい為シンプルですっきりとした印象になります。
サイドポケット
- レッドキャップPT20:斜めポケット
- ディッキーズ874:縦ポケット
比較その8 縫製
PT20は、かなりざっくり縫われています。
おママごとの裁縫かよって思うパンツもあります。
結構、糸の飛び出しやほつれもありますので、几帳面な人には、マイナスかもしれませんね。
こういうアメリカっぽさや古着が好きな方には、気にならないと思いますが。
逆に言うと、今の時代にこういうの珍しいですから!笑
一方、874はきれいなミシン縫いです。
この辺のディッキーズの安定感は素晴らしいですね。
縫製
- レッドキャップPT20→当たり外れあり
- ディッキーズ874→ミシン縫い
比較その9 ヒップポケット
両方ともヒップポケットは2つあり、左側だけボタンがついています。
ベイカーパンツみたいな、フラップ式ではありません。
シンプルにボタンのみです。
見た目は一緒ですが、深さが違います。
長さ約20センチの財布を入れて撮影してみました。
財布のサイズによっては、パンツの選択が変わるかもしれませんので、チェックしたい項目ですね。
ヒップポケットの深さ
- ディッキーズ874:18.5㎝
- レッドキャップPT20:15.5㎝
比較その10 カラー展開
PT20は、6~7色に対して874は20色以上あります。
定番であるカーキ、ブラック、チャコール、ネイビー、ブラウンなどはどちらも展開しています。
オレンジやライトブルーやピンクなどちょっと派手目な色が欲しい方は874で探してみるといいかもしれません。
カラー展開
- PT20:7色
- 874:約20以上
比較その11 歴史的背景
どちらも約100年の歴史があるブランドです。
レッドキャップ
レッドキャップは1923年にアメリカのテネシー州で創業しました。
当時は、オーバーオールを製造、販売する会社で1927年に「赤い帽子」のロゴが生まれました。
1939年に社名を「RED KAP」に変更し、米軍に軍用服などを供給した実績があります。
現在では多くの自動車工場のユニホームとして圧倒的なシェアを誇ります。
詳しくは、こちら
ディッキーズ
一方、ディッキーズは1922年にアメリカのテキサス州で創業しました。
レッドキャップと一年だけ違うんですね。
正式名は「Williamson-Dickie Manufacturing Company」
創業者のディッキー氏の名前が由来となっています。
1941年に、アメリカ陸軍に制服を供給した実績があります。
1967年にワークパンツ874を発表。
1990年代には全米にストリートカルチャーのブームが到来します。
西海岸のスケーターたちが丈夫でロープライスな『874』をこぞって愛用しました。
現在は、ワークウェアとしてだけでなくファッションブランドとしての地位も確立しました。
両ブランド共に米軍に納品実績がありますが、会社としての信頼が無いとまず出来ないことです。
両ブランドのワークウェアが如何に優れていたかが分かります。
歴史的背景
- どちらも約100年のブランド
- どちらも米軍に納品実績がある
レッドキャップ(red kap)とディッキーズの違いは?比較まとめ
PT20はこんな人におすすめ
- 無骨なスタイルが好き
- 軽めのワークパンツが欲しい
- 太めのパンツが欲しい
- 古着の雰囲気が好き
874はこんな人におすすめ
- スケートーカルチャーが好き
- 厚みのあるワークパンツが欲しい
- タフに長く使いたい
コスパはどちらも良いので、後は好みです。
価格はばらつきがありますが、どちらもだいたい5000円前後です。
この記事を読んで、自分のベストなパンツと出会えたらめっちゃ嬉しいです。
以上、レッドキャップとディッキーズの違いでした。